モンマルトルの夜をもう一度
モンマルトルの夜をもう一度
原題 Between A Smile And Tear
CSスカパーのミュージック・エア・ネットワークで、素晴らしい音楽ドキュメンタリー映画を放送している。
時は2004年、デンマークの首都コペンハーゲンにあったクラブ・モンマルトルを二夜だけ復活させようというコンサートのために、ゆかりのミュージシャンが集まり、そして別れるまでの一部始終を克明に追ったドキュメンタリー作品だ。
欧州ジャズの拠点クラブ・モンマルトル
「クラブ・モンマルトル」は、1959年のオープンから、惜しまれつつ閉店する1974年まで、欧州ジャズの拠点的存在で、欧州に渡ったアメリカのジャズメンが多数の名演奏を残した場所だ。幸いにも「ステープルチェイス」というインディーズ・レーベルがライブを録音していた。彼らが残した作品群は名盤の宝庫ともいえる。
このクラブを2日間限定で再開させ、コンサートを開催するという困難なプロジェクトを進めたのは、デンマーク出身で北欧を代表する名ピアニスト ニルス・ランドーキーだ。
ジャズ・レジェンドの再結集
このよびかけに集まったのメンバーが凄い。ジョニー・グリフィン(ts)、ツゥーツ・シールマンス(harmo)、マッツ・ヴィンディング(b)、アルバート・ヒース(ds)といった今では生きる伝説となった巨人たち。それに、ステファン・グラッペリ亡き後のジャズ・ヴァイオリン・プレイヤーを代表する存在のディディエ・ロックウッド、そこに紅一点のボーカリスト リサ・ニルソンが花を添える。
リハーサルのシーンで、2004年当時76歳のジョニー・グリフィンは、「音が見えない」と言いだして、リハーサルは翌日に再開することとなる。これにマッツ・ヴィンディングが「これは、なんだ」と怒り出す。前途多難を感じさせる展開となる。
巨匠たちの底知れぬパワー
しかし、コンサートは無事に開演の時を迎える。
心配されたジョニー・グリフィンも、お得意の下ネタ軽口をたたきながら、ステージではいぶし銀のプレイを聴かせる。
巨匠たちの年季の入ったプレイの底知れないパワーを感じさせる。
空港で再会を喜ぶミュージシャンたちの冒頭シーンから、コンサートを成功させて空港で別れていくミュージシャンたちのエンドシーンまで、お互いを思いやり、慈しむミュージシャン達の姿にじーんとくる作品だった。
(続きは後日)
DVDで発売もされている。
ニルス・ラン・ドーキー
「モンマルトルの夜をもう一度」DVD
型番:VABJ-1244
出演:ニルス・ラン・ドーキー(ピアノ)/トゥーツ・シールマンス(ハーモニカ)/ジョニー・グリフィン(テナーサックス)
ディディエ・ロックウッド(ヴァイオリン)
マッツ・ヴィンディング(ベース)
アルバート・ヒース(ドラム)/リサ・ニルソン(ヴォーカル)
標準小売価格:\4,700(税抜)
発売:ビデオアーツ・ミュージック /
販売:コロムビアミュージックエンタテインメント㈱
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