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2009年5月12日 (火)

ニッキ・パロット「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」

ニッキ・パロット「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」
VHCD-1023 定価: 2,800円(税込) 発売日: 2009.03.18
発売元:ヴィーナスレコード
Niki001
(1) すてきなあなた
(2) アイ・ラブ・ザ・ウェイ・ユア・ブレイキン・マイ・ハート
(3) ドゥー・イット・アゲイン
(4) フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
(5) バラ色の人生
(6) ワルツィング・マチルダ
(7) アイ・ネバー・ハド・ア・チャンス
(8) イブル・ガル・ブルース
(9) フォー・オール・ウィ・ノウ
(10) シャレード
(11) 夏に消えた恋
(12) ゼム・ゼア・アイズ
(13) いつも二人で
演奏
マーク・スガンガ(g)、ハリー・アレン(ts)、
リサ・パロット(bs、ss)
ジョン・ディ・マルティーノ(pf) ビリー・ドラモンド(ds)

いや~、女性ジャズ・ボーカル界にもユニークな歌手が現れたものだ。

オーストラリア出身の白人ボーカリスト ニッキ・パロット。本邦では2枚目となる「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」を聴いてみた。この人の売りのひとつはベースの弾き歌いだ。

ベースの弾き歌いといえば、日本では「はなわ」だが、ニッキ・パロットはウッド・ベースの腕も確かなようだ。

CDジャケットにはグラマラスな姿でソファに寝そべるニッキの姿が。それに、前作「ムーン・リバー」のジャケットではベースを抱いているニッキの写真もある。ああ!彼女のベースになりたい!? 
Niki002
しかし、ライブではどのように弾き歌いしているのだろう。You Tubeに投稿されている動画を視てみた。

http://www.youtube.com/watch?v=bNp-wmRzsD4

動くニッキを視ると、ますます魅力を感じるなあ。

さて、彼女の容姿やベース弾き歌いのパフォーマンスも、エンターティナーとしては大事な評価要素であるが、純粋にジャズ歌手としての声質や歌唱力での評価となると、どうか。

彼女は歌唱は、本格的なジャズ・ボーカルとは言うのには少しつらいものがある。白人のロバータ・ガンバリーニのような本格派の歌唱とはまた違う。いわんや黒人ボーカリストとは別ジャンルだ。いまトレンドのジャジー・ノット・ジャズの範疇に近いかも知れない。ただ、マデリン・ペルーやノラ・ジョーンズなどよりはずっとジャズよりのスタンスだといえる。

ただ、ラーメンも濃厚なこってり系ばかりでなく、あっさり系も食べたくなるし、いろいろなテイストのボーカルを味わうことがあっていいのだろうと思う。

ちなみに、彼女は「スウィング・ジャーナル」誌の2008年度最優秀海外ヴォーカル賞も受賞している。(同賞は外にシェリル・ベンティーン「ソングズ・オブ・アワ・タイム」も受賞)

ニッキの姉リサも女性には希なバリトン・サックスを吹き、本作でも妹の演奏に華を添えている。ゲストのハリー・アレンのテナー・サックスにも負けていない。

ピアノはSERGIOが大好きなロマンチック・ジャズ・トリオのリーダー ジョン・ディ・マルディーノ。この人は歌伴となると、とろとろにとろけるような甘く切ないピアノを弾く。ドラムスは名手ビリー・ドラモンド。

スタンダード曲中心の選曲も良い。6「ワルティング・マチルダ」はオーストラリアの国民歌。

まったく恐るべし姉妹が現れたものだ。それに、オーストラリアJAZZもなかなかやるなあ。

なお、本作は「スイングジャーナル」誌4月号ゴールドディスク選定盤にもなっている。。

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